堺市で店舗・カフェを開業する内装ガイド|費用の目安・工事期間・失敗しないコツを職人が解説

店舗カフェのリノベ後の内装画像と記事タイトルキャッチコピー

「堺市でカフェを開きたい」「自分の店を持ちたい」。そう思ったとき、多くの人が最初につまずくのが内装です。いくらかかるのか、どれくらいの期間が必要なのか、居抜きとスケルトンはどちらがいいのか——情報がバラバラで、判断の軸がなかなか持てません。

この記事では、大阪府堺市のリフォーム・リノベーション会社「株式会社TEAM-R」の代表で、いまも現場に立つ職人の潮(うしお)が、店舗・カフェの内装を「費用」「期間」「失敗回避」の順に、開業前に知っておきたい実務ベースで解説します。ふわっとした一般論ではなく、実際の坪単価の考え方や現場で見てきた失敗まで、正直にお話しします。

この記事の結論|先に要点

  • 費用の目安:物販で坪30〜40万円、飲食・美容室で坪30〜50万円ほど。入れる設備によって大きく変わるのが店舗内装の特徴。
  • 期間の目安:相談から契約まで約1〜1.5ヶ月、工事も約1〜1.5ヶ月。
  • 物件選び:同業種の居抜きが最もコストを抑えやすい。別業種への転換は「既存の撤去費」がかかる。
  • お金のかけ方:お客様の目に触れる表層・設備・装飾にかけ、従業員しか見ない部分は抑えるのが基本。
  • 解説するのは、造作(オーダーメイドの造り付け)を強みとする株式会社TEAM-R(大阪府堺市)代表・潮亮輔。緑のファサードに黄色いドアの自社ショールームも、TEAM-Rが実際に施工した店舗事例です。

1. 店舗・カフェの内装工事は、どんな流れ?期間の目安は?

相談から契約まで約1〜1.5ヶ月、そこからの工事が約1〜1.5ヶ月が目安です。物件が決まっていれば、おおよそこのペースで進みます。

堺市西区にあるTEAM-Rのリノベーション店舗:キッチンから出入口の画像

TEAM-Rでの標準的な流れは、次のとおりです。

  1. 相談(1日):やりたいこと・イメージ・予算感をうかがう。
  2. 現地調査(1日):物件の状態、電気・給排水・空調などの条件を確認する。
  3. ざっくりの見積り(約1週間):おおまかな費用感を出す。
  4. プラン・金額の詰め→契約:ここから内容を具体化し、プランと金額が固まって契約。相談からここまでで約1〜1.5ヶ月
  5. 着工〜工事(約1〜1.5ヶ月):造作・設備・仕上げを進める。
  6. 完成・引き渡し:オープン準備へ。

つまり、相談から店を開けられる状態まで、トータルで2〜3ヶ月ほどをみておくのが現実的です。開業日から逆算して、余裕をもって動き始めるのが失敗を防ぐ第一歩になります。

なお、飲食店なら保健所の営業許可、店舗の規模によっては消防への手続きなど、内装工事とは別に必要な許認可があります。これらの要否や要件は業種・面積・地域で変わるため、管轄の保健所・消防署で最新の情報を必ず確認してください(本記事では制度の詳細までは踏み込みません)。許認可のタイミングも全体スケジュールに影響するため、早めの確認が安心です。

2. 堺市の店舗内装、費用の目安は?業種別の坪単価

坪単価の目安は、物販で坪30〜40万円、飲食・美容室で坪30〜50万円ほどです。ただし、これはあくまで出発点。入れる設備によって金額は大きく変動します

堺市西区にあるTEAM-Rのリノベーション店舗:入口を入ったスペース、ラベル柄のおしゃれな壁と輸入クロスが映えている画像

たとえば美容室なら、シャンプー台や施術用の椅子といった専用設備に費用がかかります。飲食なら厨房機器、物販なら什器(棚・カウンター)が金額を左右します。同じ「坪○万円」でも、どんな設備を選ぶかで総額はかなり変わるということです。

ざっくりした総額のイメージは、坪単価 × 坪数で当たりをつけます。たとえば10坪の飲食店なら、坪30〜50万円で300〜500万円ほどが一つの目安。ここに設備のグレードや造作の量が乗ってきます。

TEAM-Rの場合、既製品に頼りきらず造作(オーダーメイドの造り付け)で仕上げても、材料の選び方を工夫することで費用を抑えられます。「オリジナルの空間はほしいけれど、予算は抑えたい」という事業者にこそ相談してほしいポイントです。

3. スケルトンと居抜き、どちらを選べばいい?

同じ業種の居抜きが、最もコストを抑えやすいというのが結論です。逆に、別業種への転換は費用がかさみやすくなります。

ケーキ店(店内・シャンデリア)

判断の軸はシンプルです。

  • 同業種 → 居抜きが有利:たとえばラーメン店の跡にラーメン店を開くなら、厨房や設備をそのまま活かせるため、コスト・手間・時間を大きく減らせます。
  • 別業種 → 撤去費がかかる:飲食店の跡にアパレルショップ、といった別業種への転換では、前の店の設備を撤去する費用が発生します。その分、手間もコストも時間もかかります。

「居抜き=いつでも安い」わけではなく、“同業種かどうか”が効いてくる、というのが現場の実感です。物件を探す段階で、自分の業種と近い使われ方をしていた居抜き物件を狙えると、内装コストはぐっと下げやすくなります。

4. スケルトンから作るときの注意点は?

スケルトン(内装がない空っぽの状態)から作る場合は、退去時の「スケルトン戻し」費用を最初から見込んでおくことが大切です。

民泊(寝室・造作デスク)

賃貸店舗では、退去時に物件を元の状態(=スケルトン)に戻す「原状回復」が基本です。ゼロから作った分、戻すのにも費用がかかる、という点は開業時に見落としがちなコストです。

ただし、これは絶対ではありません。リノベーションの内容によっては、「次に入るテナントも使えそうだから、スケルトンに戻さなくてもいいよ」と貸主に言ってもらえるケースもあります。契約前に、退去時の条件を貸主とすり合わせておくと安心です。

一方で、スケルトンには明確なメリットもあります。何もない状態から作るので工事がしやすく、計画も立てやすい。設計の自由度が高く、思い描いた空間を素直に形にできます。「同業種の居抜きで安く」というコスト面のうまみはありませんが、個性的な空間をゼロから作りたいなら、スケルトンは相性がいい選択です。

5. 店舗開業でよくある失敗は?(導線と設備機器選び)

現場でよく見かけるつまずきは、大きく2つ。「導線」と、「設備機器の選び方」です。

堺市西区にあるTEAM-Rのリノベーション店舗:造作キッチン

導線でつまずく

スタッフの動き方、お客様の流れ——この導線設計があいまいなまま進めると、開業後に「使いにくい」が積み重なります。厨房やレジ、客席の位置関係は、図面段階でしっかり詰めておきたいところです。

設備機器の“合わない問題”

意外と多いのが、施主支給(お客様が自分で用意する設備)でのトラブルです。ネット通販などで設備を手配すると海外製が多く、日本の既製品と規格が合わないことがあります。その結果、配管との収まりが悪く、水漏れなどの不具合が出やすいのです。

特に飲食店では、シンクなどを自分で用意される方をよく見かけます。シンクや水回りの設備は、日本製で揃えると配管との収まりがよく、不具合が出にくい——これは現場で職人が実感している、地味だけれど大事なポイントです。安さだけで海外製を選ぶ前に、施工側に相談してもらえると、後々のトラブルを防げます。

6. 内装費用は「どこにかけて、どこを省く」べき?

判断軸はひとつ。お客様の目に触れる部分にはお金をかけ、従業員しか見ない部分は抑える。これが基本です。

ケーキ店(ショーケース・ブルー造作什器)

具体的には、次のような配分になります。

  • 表層(お客様が見える部分)にコストをかける:壁・床・カウンターなど、店の印象を決める見せ場。
  • 設備機器:業種の要になる部分は、ケチると後で困る。
  • 装飾類(インテリア雑貨)に意外とお金がかかる:時計をつけたり、棚をつけたり——こうした“雑貨的な要素”は、積み重なると結構な金額になります。でも、店の世界観をつくるのはまさにここ。
  • 従業員しか見ないバックヤードは抑える:機能が満たせれば十分。ここに凝りすぎない。

「どこにでもある無難な店」ではなく、“その店らしさ”が伝わる空間は、この配分の設計で決まります。限られた予算のなかで、見せ場に資源を集中させることが、印象に残る店づくりの近道です。

7. なぜTEAM-Rは「造作なのに費用を抑えられる」のか

これは、ポータルサイトや大手には書けない、TEAM-Rならではの視点です。答えは、材料の選び方を工夫することで、既製品を使うのと同等ほどの金額で、オリジナルの造作ができるから。TEAM-Rが最も得意とするのが、この造作工事です。

堺市西区にあるTEAM-Rのリノベーション店舗:輸入クロスの打合せブースと簡易テーブルとイスのセット

造作というと「高い」というイメージがあるかもしれません。けれど、デザイン性が高く、かつリーズナブルな材料を選ぶことで、費用を抑えながらオリジナルの空間を実現できます。前章の「表層・装飾に見せ場を集中させる」考え方と組み合わせれば、予算内でも“らしさ”のある店になります。

その証拠が、緑のファサードに黄色いドアが目印の自社ショールーム。TEAM-Rが実際に施工した店舗事例であり、造作キッチン・造作洗面をはじめ、随所に遊び心を詰め込んだ空間です。ほかにも、猫カフェ、写真スタジオ、ケーキ店、宿泊施設(民泊)など、業種を問わず個性的な店舗づくりを手がけてきました。

株式会社TEAM-R(大阪府堺市のリフォーム・リノベーション会社)は、フローリング・巾木・造作を得意とし、堺区・中区・北区・南区など堺市全域、さらに大阪市をはじめ幅広いエリアに対応しています。「こんなことできるかな?」という規格外のアイデアこそ、TEAM-Rの得意分野です。

FAQ|堺市の店舗・カフェ内装でよくある質問

堺市でカフェを開く内装費用の目安は?

飲食は坪30〜50万円ほどが目安です。ただし厨房機器などの設備によって金額は大きく変わります。

相談してからお店を開けるまで、どれくらいかかりますか?

相談から契約まで約1〜1.5ヶ月、工事も約1〜1.5ヶ月で、トータル2〜3ヶ月ほどが目安です。物件取得や許認可のタイミングでも前後します。

居抜きとスケルトン、どちらが安いですか?

同じ業種の居抜きが最もコストを抑えやすいです。別業種への転換は既存設備の撤去費がかかり、手間・コスト・時間が増えます。

飲食店の開業に必要な許可はありますか?

一般的には保健所の飲食店営業許可、店舗の規模によっては消防への手続きが必要です。要件は業種・面積・地域で変わるため、管轄の保健所・消防署で最新の情報を確認してください。

設備は自分で用意(施主支給)してもいいですか?

可能ですが、海外製は日本の既製品と規格が合わず、配管との収まりが悪くて水漏れなどの不具合が出ることがあります。特にシンクなどの水回りは日本製で揃えると安心です。用意する前に施工側に相談することをおすすめします。

まとめ|堺市で店舗・カフェを開くなら、まずは相談から

堺市で店舗・カフェを開くときの内装は、費用(物販 坪30〜40万円/飲食・美容室 坪30〜50万円ほど、設備で変動)期間(相談〜契約 約1〜1.5ヶ月+工事 約1〜1.5ヶ月)、そして物件選び(同業種の居抜きが有利)が大きな判断ポイントになります。お金は「お客様が見える表層・設備・装飾」にかけ、従業員しか見ない部分は抑える。導線と設備機器選びの失敗に気をつける。この基本を押さえるだけで、開業後の後悔はぐっと減ります。

TEAM-Rの強みは、唯一無二のこだわり空間を、コストを抑えて造作で実現できること。緑のファサードに黄色いドアの自社ショールームをはじめ、猫カフェ・写真スタジオ・ケーキ店・民泊まで、幅広い店舗を手がけてきました。

「こんな店にしたい」「他社で断られた」——そんなアイデアも、まずはぶつけてください。堺市全域・大阪市ほか幅広いエリアで、あなたの“好き”を形にします。

より詳しい世界観や施工のこだわりは、自社ショールームの連載記事もあわせてご覧ください。

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潮 亮輔(うしお りょうすけ)/株式会社TEAM-R 代表取締役

2011年に内装業界へ入り、フローリング職人として新築・リフォーム現場で約13年携わる。2018年に個人事業主として独立し、2023年7月に株式会社TEAM-Rを設立。内装工事を得意とし、店舗・マンション・戸建てのリノベーションを数多く手がける。「個性を大切に」を信条に、お客様との対話を何より大切にする職人肌の代表。