ラベル柄の壁紙×ラワン合板で“雑貨屋みたいな部屋”を作るコツ|堺市の職人が本音で解説

「雑誌やおしゃれなお店で見るような、あのアメリカンでちょっと雑貨屋っぽい壁。自分の家でもできないかな?」——そう思って調べても、出てくるのは既製品カタログの無難な写真ばかり。こんなことでできるかな…とモヤモヤしている方は多いはずです。
この記事では、株式会社TEAM-R(大阪府堺市のリフォーム・リノベーション会社)の「雑貨屋みたいなショールーム」で実際に使った、ラベル柄の壁紙とラワン合板の仕上げについて、代表で職人でもある潮が本音で解説します。きれいに見せるためのちょっとした裏ワザと、素人がマネすると失敗しがちな所まで、正直にお伝えします。
- 0.1.1. この記事の結論|先に要点
- 1. 1. あのラベル柄の壁、いったい何を使ってるの?
- 2. 2. 白い壁に貼っちゃダメ?柄をキレイに見せる「グレー下地」の裏ワザ
- 3. 3. 貼るのは誰?「クロス屋さんじゃなくてダイノック屋さん」に頼む理由
- 4. 4. ラワン合板を“あえて”仕上げに使う3つの良さ
- 5. 5. 【プロの本音】素人がマネすると失敗しがちな所
- 6. 6. これ、住宅でもできるの?堺のこだわり派へ
- 7. よくある質問(FAQ)
- 8. まとめ|“雑貨屋みたいな壁”は、下地と段取りで決まる
- 8.1.1.1. 著者・監修プロフィール
- 8.1.1. 関連記事(ショールーム解体シリーズ)
- 8.1.2. その他:おすすめ記事
1. あのラベル柄の壁、いったい何を使ってるの?

結論から言うと、あの壁は「壁紙シール」と「輸入クロス」の2種類を使い分けています。
TEAM-Rのショールームでよく「これ何ですか?」と聞かれるのが、造作キッチンの背面にある、ぎっしりとラベルが並んだアメリカンな壁。これは輸入クロス専門店で見つけてきた壁紙シールを貼ったものです。打ち合わせブースの壁に貼っているものは、同じお店で一緒に買った輸入クロス。素材が違うだけで、どちらも「他の人が見て“何これ”ってなる」ことを狙って選んでいます。

ポイントは、日本のよくある量産クロスのカタログからは選んでいない、ということ。わざわざ輸入クロスのお店まで足を運んで、実物を見て選んでいます。アメリカンな内装や個性的な壁づくりは、「どこで探すか」で仕上がりの8割が決まると考えています。無難なものの中からいくら選んでも、無難にしかならないからです。
2. 白い壁に貼っちゃダメ?柄をキレイに見せる「グレー下地」の裏ワザ

シールは既存のクロスの上からでも貼れますが、白い壁にそのまま貼ると柄が目立たなくなります。これは実際にやって分かった事実です。
意外と知られていないのが、下地の色で柄の見え方が大きく変わるということ。白地の上にラベル柄のシールを貼ると、柄が背景の白に負けて、なんとなくぼやけた印象になってしまいます。
そこでTEAM-Rのショールームでは、シールを貼る前に、薄いグレーのクロスを「捨て貼り」しています。 薄いグレーを下地にすると、柄のコントラストがはっきり出て、一番キレイに見えるからです。ひと手間かかりますが、この下地づくりをするかしないかで、完成度がまったく変わります。
さらにもう一つのコツが、捨て貼りにはできるだけ凹凸のないクロスを選ぶこと。上からシールを貼るので、下地に凹凸があると、その段差がシール越しに浮き出てしまうからです。「柄の壁紙を貼るだけ」に見えて、実は下地からきちんと段取りを組んでいる——ここが仕上がりの差になります。
3. 貼るのは誰?「クロス屋さんじゃなくてダイノック屋さん」に頼む理由

TEAM-Rでは、このシール貼りをクロス屋さんではなく“ダイノック屋さん”にお願いしています。その方がキレイに仕上がると考えているからです。
「壁紙なんだからクロス屋さんでは?」と思われるかもしれません。ですが、今回使ったのは一般的なクロスではなく、シール状の素材。ダイノックシート(家具や建具に貼る化粧シート)もシールに近い扱いなので、それを専門に貼っているダイノック屋さんの方が、気泡やヨレを出さずにきれいに仕上げてくれると判断しました。
これは正解・不正解が明確に決まっている話ではなく、「素材の性質に合わせて、一番得意な職人に振り分ける」というTEAM-Rの段取りの考え方です。各分野のプロがフラットに意見を出し合うワンチームだからこそ、「これはクロス屋さん」「これはダイノック屋さん」と柔軟に判断できます。仕上がりにこだわるほど、この“誰に頼むか”の采配が効いてきます。
4. ラワン合板を“あえて”仕上げに使う3つの良さ

ラワン合板を仕上げ材として使うと、①費用を抑えられる ②本物の木の質感が出せる ③クリア塗装で保護すれば長持ちする、という3つのメリットがあります。
ラワン合板は本来、下地に使われることの多い、比較的安価な合板です。それを隠さずに“あえて仕上げ”として見せるのが、TEAM-Rの得意な素材使い。ショールームでも、造作キッチンまわりや壁面など、あちこちにそのまま使っています。
一番大きいのは費用面。仕上げ材として高価な無垢材や化粧パネルを使うのに比べ、ラワン合板は材料コストを抑えられます。それでいて、プリントの木目シートとは違う「本物の木を使っている質感」が出せる。“安っぽく見せずにコストを下げる”ことができる、ちょうどいい素材なのです。
こだわりたいけれど予算は抑えたい、という方にこそ向いています。造作キッチンや造作洗面を既製品と同じくらいの金額で実現できるのも、こうした材料の工夫の積み重ねです(このあたりの“お金のからくり”は下の記事で詳しく解説しています)。
▶ 関連記事:造作洗面は16.5万円、造作キッチンは65万円|"既製品と同じ金額"でできるカラクリを職人が解説
5. 【プロの本音】素人がマネすると失敗しがちな所

一番の失敗ポイントは、ラワン合板を「貼ったまま放置してしまう」こと。ささくれで手をケガする恐れがあり、劣化も早くなります。
DIYでラワン合板をそのまま壁や家具に使う方も増えていますが、ここに落とし穴があります。合板は表面がざらついていて、貼りっぱなしだとささくれで手を引っかけてケガをすることがあります。さらに、無防備な木の表面は汚れや水分を吸いやすく、劣化のスピードも早くなります。
TEAM-Rのショールームでは、貼ったあとに塗装屋さんがクリア塗装で表面を保護しています。透明なので木の質感はそのまま残しつつ、手触りをなめらかにし、汚れや傷から守る。「ラワン合板をそのまま見せる」ように見えて、実は仕上げに一手間かけているわけです。
正直に言うと、この“クリア塗装で保護する”という工程を飛ばしてしまうのが、素人がマネして一番失敗する所です。おしゃれに見せる部分ではなく、長く安全に使うための地味な工程こそ、プロが省かないポイントだと考えています。
6. これ、住宅でもできるの?堺のこだわり派へ

できます。TEAM-Rのショールームは、まさに「住宅でもこういう造作ができる」ことを見てもらうために作った実例です。
ラベル柄の壁もラワン合板の仕上げも、「おしゃれなお店だからできること」と思われがちですが、そんなことはありません。緑のファサードに黄色いドアのTEAM-Rショールームは、住宅と同じ考え方で仕上げた空間。波板のような“本来は外で使う材料”を室内にあえて使うなど、随所に遊び心を効かせています。
大切なのは、「こんなのできるかな?」という発想を、無理・高くつくと断らずに一緒に形にすること。株式会社TEAM-R(大阪府堺市)は、フローリング・巾木・造作を得意とし、堺区・中区・北区・南区をはじめ堺市全域、大阪市ほか幅広いエリアで対応しています。あなたの家を、どこにでもある無難な空間ではなく、唯一無二のこだわり空間にしてみませんか。
よくある質問(FAQ)
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ラベル柄の壁紙シールは、自分でも貼れますか?
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シール自体は既存のクロスの上からでも貼れます。ただし白い壁にそのまま貼ると柄が目立ちにくく、薄いグレーの下地を捨て貼りする必要があります。気泡やヨレなくキレイに仕上げたい場合は、ダイノック施工が得意な職人に依頼するのがおすすめです。
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どこで壁紙を買えばいいですか?
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TEAM-Rでは輸入クロス専門店で実物を見て選んでいます。量産カタログの中から選ぶより、輸入クロスの取扱店で探した方が、アメリカンで個性的な柄が見つかりやすいです。
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ラワン合板を仕上げに使うと安くなりますか?
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はい。高価な仕上げ材に比べて材料コストを抑えられ、それでいて本物の木の質感が出せます。ただし表面を保護するクリア塗装の工程が必要になります。
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ラワン合板は、貼ったままにしてはいけないのですか?
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おすすめしません。貼りっぱなしだと、ささくれで手をケガする恐れがあり、汚れや傷で劣化も早くなります。クリア塗装で保護することで、質感を残したまま長く安全に使えます。
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こういうアメリカンな内装は、住宅でもできますか?
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できます。TEAM-Rのショールームは住宅と同じ考え方で仕上げた実例です。堺市・大阪を中心に、住宅でも“店舗のような”個性的な空間づくりに対応しています。
まとめ|“雑貨屋みたいな壁”は、下地と段取りで決まる
ラベル柄の壁とラワン合板の仕上げは、見た目こそラフでも、実は下地づくりや保護塗装といった地味な段取りの積み重ねでできています。
- ラベル柄は輸入シールを薄いグレー下地に貼る
- 下地は凹凸の少ないクロスを選ぶ
- 貼るのはダイノック屋さんが得意
- ラワン合板はクリア塗装で保護してこそ長持ちする
「雑誌で見たこんな空間にしたい」「他社で無理と言われた」——そんなアイデアこそ、TEAM-Rの得意分野です。ご相談やプランニングは無料ですので、まずは気軽な世間話をする感覚でお声がけください。
著者・監修プロフィール
潮 亮輔(うしお りょうすけ)/株式会社TEAM-R 代表取締役
2011年に内装業界へ入り、フローリング職人として新築・リフォーム現場で約13年携わる。2018年に個人事業主として独立し、2023年7月に株式会社TEAM-Rを設立。内装工事を得意とし、店舗・マンション・戸建てのリノベーションを数多く手がける。「個性を大切に」を信条に、お客様との対話を何より大切にする職人肌の代表。
